理科室

理科室に対するイメージは誰でもほぼ同じようなイメージを持っていると思う。陰湿で暗くて怖いようなイメージではないだろうか。
僕も全く同じイメージで、特に小学校低学年のころは理科室で理科の授業を受けるのが嫌で仕方なかった。とはいっても理科に実験はつきものなので、かなりの頻度で出入りすることにはなったのだが。
お決まりの人体解剖模型からはじまり、寄生虫とかマムシのホルマリン漬けなど見るだけで気持ち悪くなるようなものばかりで、そんな物たちに囲まれて授業を受けるだけで気が散って仕方なかった。
だいたい理科の授業でショウジョウバエの実験があったが、あれも汚らしくて見るのも嫌だった。食べ物をビーカーに入れて腐らせてショウジョウバエの誕生を待つなんて、子ども心に全く意味ないと感じていたくらいだ。
自分は潔癖症ではないと思うが、とにかく汚らしい実験が大嫌いだった。理科で楽しかった思い出は、ヤジロベエの制作や日光写真、芋の栽培、鶏の卵の孵化といったところだろうか。そういえばコイルを巻いて電極を作ったのも面白かった。たぶんその頃から電気には興味があったのだろう。(それから十数年後に電気系の仕事に就いたため)