縄跳び

今の子供達はどうかわからないが、僕が小学生だった頃は縄跳びでよく遊んだ。娯楽が少ない時代だからということもあるのかもしれないが、駄菓子屋でもカラフルなビニール製の縄跳びが売っているのを目にした。
学校でも、体育の授業で縄跳びをする機会もあったが、学校全体で縄跳びに力を入れている部分もあり、体育用具室には全校生徒分の縄跳びが用意されていた。しかも皆手作りの本物の縄でできた縄跳びだ。持ち手の部分に色のついた色付きビニールテープが巻かれ、赤や黒、緑など縄の長さによって分類されていた。
だから休み時間になると一斉に全校生徒が縄跳びを手に校庭を走り回ったものだ。縄跳びは縄を跳ぶだけのものではない。僕たちはボール遊びのネット代わりに縄跳びを代用したり、陣取り合戦にも縄を利用したりして工夫して遊んでいた。
家に帰っても縄跳びで二重飛びや三重跳びにも挑戦し、ほんとうに夢中になった時期もあった。今はよくテレビでも観るが大縄跳びが人気のようだ。ギネスに挑戦とかいってどれだけ大人数が一斉に何回跳べるかを競うものだが、チーム力というか団結力を試される。これを嫌う人もいるようだ。つまり、失敗すると個人が特定され、全体に迷惑をかける部分があるので、気の弱い人は敬遠する傾向にあるようだ。しかし、本当に強いチームは皆でフォローし合いながら他責にしない雰囲気を作り出している。勝ち負け云々より楽しんでやることが一番大事であり、それこそがチームプレーの醍醐味であると思う。