自作のプロペラ飛行機

小学生の頃、なにかと作る機会が多かったのが竹ひごのプロペラ飛行機だ。
図工の時間はもちろんだが、祖父や祖母からの誕生日プレゼント、絵画コンクールの副賞など、なにかというと竹ひごプロペラ飛行機が付いてきた。もちろんある意味ブームだったことは確かである。
子供でも作れるように丁寧な解説紙が付属されていたが、いつも翼の紙を切り取って貼り付ける部分で破れてしまったり、皺が発生してアンバランスな不恰好な翼になってしまったりと、完璧に満足いくように仕上げた試しがなかったように思う。
僕はどちらかというと手先が器用な方だと思っていたし、周りからもそう言われて育ってきたから、プロペラ飛行機を作るくらい何の苦労もないと思っていた。しかし、自分で満足のいくように作り上げたことがなかった。まあ、一応見た目の問題であって、飛行自体は他の子達と同様に遜色ないレベルでは飛んでいたと思うのだが。