南宮神社

南宮神社

小学校に隣接して神社があった。神主さんのいない無人の小さな神社である。

杉の木が沢山生い茂り、夏でもひんやりとしといた。僕たちは休み時間になると校庭で遊ぶより神社で遊ぶほうが多かった。

神社の門に登ったり中に入ったり好き放題に遊びまわっていた。バチが当たらないのが不思議なくらいである。

よくアリ地獄も見つけて観察もしていた。野良犬もたくさん住みついていた。しかし全然怖くなかった。むしろいつの間にか犬も懐いて、僕たちが遊びに行くと尻尾を振って付いてきた。とにかく、僕たちにとってはなくてはならない神社であった。